2021第2回栃木県スプリント記録会;記録分析、フィードバック・アンケートの結果公開

2021-08-17競技会情報, 競技部

令和3年度第2回栃木県スプリント記録会を、2021/08/09月・祝日に佐野市運動公園にて開催し、終了しました。ご参加いただきました団体・個人の皆さま、運営にご協力いただきました関係者さま、ありがとうございました。
[2021/08/17・6:20更新] 記録の分析結果とフィードバック・アンケートの結果をまとめましたので、お知らせいたします。

リザルト

台風9号由来による温帯低気圧の影響により、天候が不安定で強い追い風が吹く中での開催となりました。そうした中、女子100mHにて笹沼若奈選手・作新学院大学が13秒64をマークし栃木県記録を更新、ほか、マスターズ関係の記録更新、各種競技会における参加標準記録突破等のレコードが誕生しました。該当の皆さま、おめでとうございます。

フィードバック・アンケート協力のお願い

大会運営の改善に向けてご意見をお寄せ願います。 ご協力ありがとうございました。

連絡事項[2021/08/08]

  • 競技日程にラウンド毎表示を加えたものを公開いたします(対応が遅くなり申し訳ございませんでした)。
  • 感染予防のため、腰ナンバーカード(ゼッケン・アスリートビブス)については本部または招集所にて配布し、「使い捨て」といたします。つきましては腰ナンバーカード用の安全ピン4本を、各自でご用意くださいますようお願いいたします。本部にも予備用安全ピンをご用意しますが、数に限りがありますので、ご協力くださいますようお願いいたします。

速報/プログラムリスト(2021/08/08・18:05公開)

大会要項・競技日程に示された内容との差異等がありましたら速やかにご連絡願います。

基本情報

キャンセル申請[2021/08/06・6:00 再開|2021/08/09・5:40 終了]

感染症拡大の状況に対する懸念等(その他、熱中症に関する懸念や体調・コンディション等を含みます)から、参加キャンセルのご希望がある場合には、以下のフォームから申請願います。団体や学校については一部選手のキャンセルも可能です。キャンセル対象者の参加料は徴収いたしません。

エントリー

募集を開始しました。[2021/07/09]/終了しました。[2021/07/23]

レイト・エントリー対応

当記録会においては参加者多数につき、レイト・エントリーの公募を見送ることといたします。なお、一部選手(栃木県強化指定選手や栃木県代表候補選手など)ならびに栃木県内の協賛企業所属選手等については、個別に対応した上で参加を認める場合があります。

  • 当記録会はショート・スプリント種目に特化し、大学生やシニア・ジュニア各選手における上位大会標準記録突破の機会、あるいはマスターズ選手の記録更新の機会として開設しました。佐野スパルタ倶楽部が主管を務め、同倶楽部と一般財団法人栃木陸上競技協会が主催いたします。
  • スプリント競技の記録は風力に影響を受けるため、選手がベストコンディションでレースに臨んでも、記録を更新できるとは限りません。強い向かい風に阻まれ記録が停滞したり、追い風参考記録となり公認記録を得られなかったりするなど、選手にとって1回ごとのレースは、記録を出せるかどうかの「賭け」でもあります。そうした賭けに挑戦する選手に対し、参加標準記録突破や公認記録取得などの貴重な機会を設けることが、この記録会の使命(ミッション)となります。
  • 会場となる佐野市運動公園陸上競技場は、走路の材質等について「スプリント種目に向いている」と選手・指導者から大変好評です。加えて周辺地形と気候条件などから、年間を通じて多くの日数においてホームストレートが追い風となる環境にあり、これまで開催された県内競技会において、多数の好記録を輩出してきました。(記録会当日に、必ず追い風となることを保証することはできませんので、ご了承ください。参考として、佐野市気象台観測地点における8月9日過去10年間の風速・風向をご紹介いたします。)
  • 当記録会に関しても、5月開催した第1回記録会では、多くの選手がシーズンベスト・自己ベストを更新することができ、盛況を収めることができました(図1「第1回記録会参加選手における当日の記録と前年度4月1日以降のベスト記録との比較」)。

  • 当記録会開催時に予想される気象コンディションについて、情報をご案内いたします。
  • 図2「佐野市 2011~2020年各年度の8月9日におけるWBGT(推定)」 には、今回の記録会開催日となる「8月9日」について、佐野市における過去10年間のWBGT(推定値)日内変動値を示しました。WBGT日内最高値が31℃を超えたのは、10年間中で7回、33℃を超えたのは4回となります。
  • 一般に、幼児から高齢者まで幅広い年代の方、あるいは日常的に運動・スポーツを行っていない方を対象とした場合、WBGT31℃を超えての運動・スポーツ活動については「危険」あるいは「原則中止」とされています。
  • また、WBGT33℃を超えると(幅広い世代を対象として)熱中症発症リスクが顕著に高まります。この水準を超えることが想定される場合には、環境省・気象庁による「熱中症警戒アラート」が発令され、各社会活動に対する注意喚起が行われます。特に、近年の猛暑傾向においては、傾向発現前となる1990年頃以前に比べ、発症者数が数倍に及ぶことや、高齢者を中心として死者数が顕著に増えている ことなどから、熱中症の予防は、現代における社会的課題となっております。
  • 当記録会は、こうした暑熱環境となることが予想される中で開催されるものであることを、あらかじめご理解ください。5月開催時に設けた「小学生の部」を、今回取り止めた理由は、こうしたコンディション下での開催が、小学生の健康に負の影響を及ぼすことを懸念してのこととなります。
  • そして最近、熱中症リスクが社会的に注目される中、WBGTが31℃を超えているのに/熱中症アラートが発令されているのに、なぜ大会を開催するのかという疑問の声があります。しかし、現在行われている各種スポーツ競技会の実態として、全国や関東など上位競技会や、その県予選会などについては、こうした暑熱環境下においても、以下の前提のもとで最大限の対策を講じながら開催されている状況です。
    1. 選手が競技に習熟し、日常的に鍛錬しているとともに、暑熱に順化しており、熱中症対策を講じていること
    2. 大会主催者と参加団体が熱中症対策を講じ、適切な安全配慮と危険回避の対応を行うこと
  • 当記録会も、こうした考え方に基づき、上位大会参加標準記録の突破を目指す機会を設けることを目的として開催いたします。
  • 安全対策として、申込時に検討すべき参加の判断基準を設けるとともに、熱中症リスクが懸念されるジュニア選手と高齢マスターズ選手については、熱中症アラート発令時に欠場した際の参加料免責条項を設けました。特に、中学・高校の関係者様においては申込にあたり、アラート発令時の対応方針について、あらかじめ学校長や保護者と共通理解を図られますよう、ご配意ください。
  • また、安全管理や対策については、選手や指導者の自己責任だけに任せるのではなく、主催団体や役員を含め、大会に関わる方すべてが協力をする必要があります。そのため、「ガイドライン2(3)ウ・エ」に示すとおり開催可否判断にかかる基準を明示し、必要に応じては、WBGT値に基づき暑さの状況を総合的に判断して、台風接近時や発雷時などと同様に、中断や中止の判断を行うことしました。
  • 以上の通り、熱中症リスクを適切にコントロールしながら、選手の貴重な競技機会を確保できるよう努めてまいりますので、参加団体・選手の皆さまにおかれましても、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

  • 開催に際し、「暑熱環境がスプリント・パフォーマンスにどのような影響を及ぼすのか」について、お知らせいたします。
  • さまざまな先行研究から、瞬発系競技種目では、高温下でもパフォーマンスが低下せず、むしろ低温時に比べパフォーマンスが高くなることが明らかにされています。ここでは、暑熱環境下で行われた過去の競技会における100mと1500mのパフォーマンスについて、各参加選手のシーズンベストとの比較を示す資料を紹介します(図3「暑熱環境下競技会における競技記録とシーズンベスト記録の比較」)。
  • これによると暑熱環境下において、100mでは多くの選手においてシーズンベストと同水準のパフォーマンスが発揮され、ベスト更新も多数みられました(暑さによるパフォーマンス低下の懸念はない)。一方で、1500mでは一部ベスト更新もみられましたが、ベストより大幅に低い記録となった選手が多数みられました。
  • 100mと1500m以外の各種目について同じように調べたところ、こうした傾向は、男子では1500m以上、女子では800m以上の中長距離種目でみられることが確認できました。過去、栃木陸協主催大会における熱中症救急搬送例も、男子では1500m以上、女子では800m以上の中長距離種目において発生しています。こうしたデータや実例を踏まえると、ショート・スプリント種目に特化した当記録会においては、あらゆる参加者がそれぞれ適切な暑熱対策を講じることによって、熱中症重症化リスクを回避することが可能であり、併せて暑さによるパフォーマンス低下の懸念もなく、標準記録突破や公認記録取得をめざすことが可能であるといえます。

  • 当記録会は、陸上競技の国内統括組織である公益財団法人日本陸上競技連盟の公認競技会として行われる。選手の記録は国内の「公認記録」として認定され、あらゆる選手にとって、競技活動における成果の証(あかし)となり、秋以降あるいは来年度に開催される、各種全国大会等、いわゆる上位大会の参加資格としても扱われる。選手の貴重な競技機会を確保するため、自治体や専門機関が示す方針等を踏まえ、最大限の対策を講じながら開催に向けて努めていく。
  • 陸上競技の競技会は競技特性上、様々なスポーツ競技の中でも感染リスクが高いとはいえない。公益財団法人日本陸上競技連盟の発表 によると、2020年4月~2021年3月までの全国1,745件の競技会において新型コロナウイルス感染者の報告は、3件、0.17%であった。さらにショートスプリント種目に特化した当記録会では、選手同士の接触や対面による発声、用器具の共用などが無く、主催者ならびに参加者それぞれが適切に対策を講じることで、感染リスクを限りなく低く抑えることが可能である。

  • 感染症影響により当記録会を中止と判断する要件は、以下の通りとする。判断結果の発出については、いずれにおいても前日18時までに、栃木陸協ホームページならびに申込時に受領したメールアドレス宛てメール送信にて周知する。
    1. 地域自治体(栃木県・佐野市)または中央競技団体からの中止要請があった場合
    2. 会場使用不可判断などがあった場合
    3. 競技役員・審判が参集できない(5名以下など)など競技会運営が成り立たない状況となった場合
    4. その他、関係役員の協議により中止が望ましいと判断される場合
  • 参加者が属する自治体や団体の方針や、参加者自身の判断等により、エントリーのキャンセルを希望する場合に応じるため、一定の期限を設けた上で、指定フォームよりキャンセル申請を受け付けることとし、すべての申請を受理する方針とする。この場合、参加料は徴収せず、また再エントリーについては受け付けない。